不動産投資におけるリスクと対策  その②金利上昇リスク

はじめに

不動産の購入は長い人生の中でもとても大きな買い物なのです。
成功するイメージよりも先にリスクの大きさを考える方も多いのではないでしょうか。

金額が大きい分リスクも大きいと考えがちですが、実は不動産投資は
他の金融商品と比べてリスクは低いと考える人もいます。

なぜなら、株やFXといった金融商品のように自分でコントロール出来ない外的要因が少なく、
事前に対策を取ることが可能になるからです。

とはいえ、投資をする以上リスクはあります。

失敗しないためにはリスクに関する正しい知識を習得し、損失を最小限に抑えられるよう対策を取ることが重要です。

不動産投資におけるリスクの種類

不動産投資の場合、主なリスクは入居者がいない為に家賃収入が入らない「空室リスク」と、
ローンを借りる上でかかる金利の変動による「金利上昇リスク(リンク張る)」の2つです。

この記事では金利上昇リスクとその対策について詳しく説明します。

不動産投資初心者が学んでおくべきリスクとは その②金利上昇リスク

不動産投資を始めるにあたり、多くの人は全額自己資金ではなく銀行融資を活用する場合が多いです。

銀行融資を活用する際、金利が変わらない「固定金利」と、
一定の期間で金利の見直しを行う「変動金利」の2種類から選択することが出来ます。

変動金利を選択した場合、金利の見直しにより金利が上昇すれば融資価格に変動が発生し、
総返済額が増えることもあります。

その場合月々の融資返済額も増えるため、収支が悪化する可能性があります。

反対に、固定金利は金利が上昇するリスクはないものの、
金利の見直しにより金利が下がった場合もその恩恵を受けることはできません。

また、変動金利よりも金利が高額で設定されているものや、融資期間が短いものが多く見られます。

銀行融資を活用する際は、金利水準が変わることを正しく理解し、
長期的な視点で自分に合った方法を選択することが重要です。

不動産投資初心者が学んでおくべきリスクとは 「金利上昇リスク対策」

(1)金利上昇に上限がある金融機関の融資を活用する

不動産融資にも金融機関は多数存在しますが、その中で金利上昇に上限があるものと、ないものがあります。

実際には融資の申し込み後本審査に入り、最終的に「実行金利」が決まると融資が可決・実行されます。

変動金利は金融機関により定められた一定期間で金利の見直しがあり、金利が変動することもあります。

その際、金融機関によっては実行金利からプラス何%までを上限にするという条件を設定している場合があるので、
金利の上昇幅が気になる方はその融資を活用すると良いでしょう。

(2)固定金利を選択する

金利の上昇するリスクがどうしても怖い方は、初めから固定金利を選択し、
先々に金利が上昇する可能性を無くすと安心して挑戦できるでしょう。

まとめ

不動産投資には、主に「空室リスク」と「金利上昇リスク」がありますが、
他の金融商品とは違い不動産投資におけるリスクは事前にある程度対策を取ることができます。

金利上昇リスクでは、固定金利と変動金利のどちらを選ぶかでもリスクの大きさが変わり、
変動金利を選ぶ際は金利上昇に上限のある種類を選ぶことで、リスクを少しでも低くすることができます。

どの金利を選択すると良いかは投資をする目的やその人の資産状況によっても変わってきますので、
変動金利と固定金利の内容を正しく理解し、ご自身の考えに合った方法を選択しましょう。